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 第4回 70回静岡大会準々決勝
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■ 準々決勝 (昭和63年7月30日静岡球場、島田球場)
 静学・松本、島商・山口の投げ合いとなった静岡学園−島田商戦は松本投手が投げ勝ち、昭和59年以来のベスト4進出。日大三島−富士宮西戦は序盤に大量点を奪った富士宮西が日大三島の反撃を振り切った。菊川−御殿場西は、御殿場西が菊川の好投手・門奈を攻略し、3試合連続の逆転勝ち。東海大工−浜松商戦は、浜松商が小刻みに加点し、投げては岡本投手が強打の東海大工打線を6安打完封。
準々決勝
菊  川
御殿場西
(菊)門奈−中山
(御)矢部、新藤−竹花
二塁打−門奈、神谷(菊)、中山、古橋(御)
準々決勝
静岡学園
島 田 商
(静)松本−斉藤
(島)山口−堀野憲
三塁打−柴(静)
二塁打−山田(静)
準々決勝
日大三島
富士宮西 12
(日)山本、武井、小泉−坂本、井口
(富)佐藤、神尾−後藤
本塁打−河野、佐藤(富)
三塁打−後藤(富)
二塁打−坂本、志田、松下(日)、中村2(富)
 

大技、小技で優勝候補を翻弄(準々決勝 東海大工戦)

昭和63年7月30日 準々決勝
静岡球場

   

(東)小泉−高田
(浜)岡本−鈴木光
本塁打−加藤佳(浜)

東海大工 打安点
(5)
(4)
(6)
(7)
(9)
(2)
(8)
(3)
(1)
榎  田
小  野
前  川
加  藤
土  岐
高  田
野  口
宇  田
小  泉
400
420
300
100
410
420
300
300
210
振3球4犠2盗2 2860
浜 松 商 打安点
(6)
(8)
(7)
(2)
(5)
(3)
(4)
(9)
(1)
山  下
田  中
西  尾
鈴木光
加藤佳
鈴木祐
森  口
山  田
岡  本
310
200
300
431
112
310
300
300
300
振7球5犠4盗2 2563
==戦評==
 序盤から優位に立ちたかった東海大工だが、初回、一死1塁から前川が放った右飛で1塁走者が飛び出し併殺になるまずい立ち上がり。2回裏、浜商一死満塁のチャンスに山田の打球は投手ゴロ。投手から捕手へ転送、二死。捕手から一塁へ送られて併殺のはずが、送球が打者走者に当たってしまう。この間に二塁走者が生還し、浜商先制。すぐ追いつきたい東海大工だったが、3回の宇田の本塁打性の当たりは浜商の右翼手・山田のファインプレーに阻まれる。その裏の浜商の攻撃。四球で出た山下を田中がきっちり送った後、二死2塁の場面で鈴木光が放った打球は遊撃へのゴロ。これが遊撃手の手前でイレギュラーバウンドし、中前へ抜ける適時打となり、浜商にとっては幸運な2点目。東海大工にとっては不運な2点目。そして4回にも浜商が追加点を奪う。長打力が売りの東海大工のお株を奪うように、先頭の加藤佳が左中間へ本塁打を放つ。今大会、ここまで本塁打がなかった浜商だが、こんなところで本塁打が出てしまうのだった。浜商は終盤に入った8回にも、本塁打を放っている加藤佳がスクイズを決め、決定的な4点目を奪う。大会前の下馬評では優勝候補の大本命と目されていた東海大工だが、先制されるともろい面があると指摘されていた通りの展開となり、まさかの完封負け。無死からの走者が4度あったものの、6安打全てが単打、さらに3度の併殺というように岡本投手の術中にはまった感があった。(文中敬称略)
▼試合後のコメント(中日新聞より)
 「もし勝つとすれば、こっちが先に点を取って相手を揺さぶるパターンと思っていたので、しつこく攻めていけという指示を出していた」、
「東海大工は”打てるはずだ”と思いながら、ウチの得点に焦りだしたんだと思う。」
「東海大工の方が強いチームだったので、楽に出来た。逆の立場ならこちらが負けたかもしれない」
(浜松商・上村敏正監督)
「このチームで完封負けをするとは、思ってもみなかった」(東海大工・大村晴男監督)

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