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驚異の粘り
7点差をひっくり返す
第66回全国高校野球選手権大会 1回戦
浜松商(静岡)対智弁学園(奈良)
  H E
浜松商   12
智 弁   16

 序盤、浜商投手陣がつかまり、一方的なリードを許す。
1回は右前安打で出塁の楳原が二盗した後、堀川の中前打で1点。
2回は二死後、中川の左前安打と四球、三ゴロ失策で満塁にしてしまうと、
渡辺に走者一掃の三塁打を打たれ、3失点。
3回には野辺地の2ラン本塁打と河内の中前適時打で3点。
3回終了時に0対7というスコア。しかし、ここから浜商は反撃を開始。

5回に1死一、二塁から間宮の中前適時打、さらに野島が四球の後、白井が適時打を放ち3点を返す。
ここで智弁は2番手の坂口投手に交替するが、浜商は内山の3ラン本塁打により一挙に1点差に迫る。
追いかける浜商も6回から2番手投手・浜崎を投入。しかし、7回に3連打を浴びて、6−8。再びリードを広げられる。
 土壇場の9回、浜商のこの回先頭の石牧が左翼へ本塁打し、1点差。
 続く河島が右越え二塁打で同点のチャンスを作ると、智弁はここで3番手として1年生の小西をマウンドに送り込む。
が、押せ押せムードの浜商は主砲・野島が左中間への二塁打を放ち、同点とする。
内山が左中間へ逆転の二塁打を放ち、ついに逆転に成功。浜商は8回から1年生の大庭恵が登板。
9回2死から二塁打を打たれるも、最後の打者を三塁ライナーに打ち取り、大乱戦にケリをつけた。
両チーム、土壇場での1年生投手の起用が明暗を分けた格好となった。
(文中敬称略)
[参考]
アサヒグラフ増刊「'84甲子園の夏」、朝日新聞社、昭和59年
週刊ベースボール9月8日増刊号「第66回全国高校野球総決算号」、ベースボールマガジン社、昭和59年
浜松商
(8) 石 牧 右安       四球 左安     左本
(3) 河 島 一犠   二ゴ   右安 四球     右2
(7) 佐 野 二ゴ   投飛            
間 宮         中安 三振     二ゴ
(5) 野 島 四球   四球   四球   投ゴ   左2
(9) 白 井 三ゴ   左直   左安   一ゴ   二ゴ
(6) 内 山   四球   三ゴ 左本   右安   左2
(2) 加 藤   左安   三ゴ 遊ゴ     ニ飛 四球
(1) 田 中   三犠   右飛 ニ飛        
浜 崎                  
H 和 仁               三ゴ  
大 庭                 捕飛
(4) 中 嶋   投ゴ     三振 中飛      
H4 伊 藤               三振  
残塁8 35 12                   

智弁学園
(6) 楳 原 右安 三失 中飛   右安   左安   二ゴ
(4) 渡 辺 遊ゴ 左3   二ゴ 遊ゴ   右安   右安
(1)7 堀 川 中安 左飛   遊ゴ   三ゴ 中安   三直
(3) 今 山 右安   中安 中安   三失 遊併    
(8) 植 村 遊併   投犠 左安   四球   中安  
(3) 野辺地   二ゴ 左本 三振   三ゴ   一犠  
(2) 小 松   二ゴ 右飛   左飛 四球   中飛  
(7)9 中 川   左安 四球   四球 三振   一ゴ  
(9) 河 内   四球 中安            
坂 口         投ゴ   三振    
小 西                  
H 小 泉                 三振
残塁13 41 16                  

投手   打者
田 中   29 11
浜 崎   11
大 庭  
               
堀 川 1/3 23
坂 口 2/3 15
小 西  
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